イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 56 プロトタイピングをすることの意味、失敗することは学習のチャンス

デザイン思考のプロセスは、いくつか示されているが、だいたいは同じです。
「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイピング」「テスト」の順と捉えて頂いて大丈夫です。
 
どうして、プロトタイピングのプロセスが必要なのでしょうか?
たくさん失敗する、すばやく失敗することで学びのチャンスを得るためです。
 
プロトタイピングでは、ビジュアル化をします。ビジュアル化することで、下記の効果を得ることが期待できます。
・他の人の右脳を刺激して発想を誘発
・全体像や位置関係をイメージしやすい
・複雑に思えることの整理に役立つ
 
プロトタイピングでは、様々な背景、価値観、考え方を持つ人たちが協働して、プロダクツやサービスのアイデアをより良いものに高めるのです。
そこには、お客さんも巻き込みます。なぜならば、お客さん自身も何を求めているのかが分からないものだからです。
ビジュアル化することで、お客さんが求めているニーズも明確になって行くのです。
 
失敗することを受け入れて、そこから学ぶことを重んじる組織こそ、イノベーションを生むのです。
もちろんですが、失敗の内容にもよりけりです。失敗することで新しい気づきを得て、プロダクツやサービスがより顧客満足度を高めることにならないことには意味がありません。
 
参考文献 21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由 佐宗邦威(著)

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