イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 30 ビジネスモデルにブルーオーシャン戦略を適用する3つのアプローチ

前回の投稿で、業界標準や業界常識を基準として、下記の4つのアクションをとることで、差別化の実現が可能となることを紹介しました。
・減らす
・増やす
・取り除く
・付け加える
 
既存のビジネスモデルに対して、3つの視点で、これらのアクションを取ることができます。
これらのアクションを起点にして、ビジネスモデルのリ・デザインを行ないます。
 
・コストからの視点
 自社のリソースは有限です。何にコストをかけるのか、何にコストをかけないのか、  メリハリが必要です。
 コアな業務以外はアウトソーシングして業務を減らす手段があります。
 居酒屋チェーンの塚田農場では自社農場を所有し(付け加え)、高品質な商品を低価格で提供することを実現しています。
 
・価値提案からの視点
 分かりやすい例は、コンセプトカフェ、コンセプトバーです。カフェにしてもバーにしても一義的な価値として「場」の提供があります。それに、プラスして何かを付け加えています。
 蔦屋書店は、書店であるので書籍の販売は当然ですが、それにコンシェルジュによる相談や提案などのサービスを付け加えています。
 
・顧客からの視点
 「オンラインツーオフライン(O2O)」は、インターネット上のウェブコンテンツやSNS(Online)から実在する店舗(Offline)に顧客を誘導する仕組みです。また、「クリック&モルタル」と言うインターネット上の店舗と実店舗を組み合わせたビジネスモデルがあります。これらは、チャネルを付け加えていると言えます。 
 会員制は客層を絞り込み(減らす)、優良顧客の囲い込みを図ります。

参考文献 Business Model Generation

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