Topic102 人の言動や気持ちには矛盾があるもの、その矛盾にこそニーズのヒントがある
人の言動や気持ちは論理だけで推し量れるものではないです。
論理では、はかり知れない言動や気持ちの変化があるものです。
そこには矛盾が生じます。
矛盾のことをジレンマともいいます。
そろそろ結婚を考えている女性を例にします。
「彼氏の気持ちをしっかりと捕まえて離したくない」
「彼氏は本当に運命の人だろうか?」
こんなジレンマを抱えているのもです。
何やらモヤモヤした気持ちに、ニーズがあります。
モヤモヤした気持ちを何とかしたいのです。
その何とかしたいが、その人にとっての課題です。
別の例を挙げます。
親の立場にある人にアンケート調査をすれば、子供には身体に良いものを食べさせたいと答えるでしょう。
でも、その家庭の食卓には身体に良いと言えるものばかりが並んでいるとは限らないです。
これもジレンマです。
言葉通りに、なかなか行動が伴わない。
それを何とかしたい。その人にとっての課題です。
デザイン思考では共感マップというツールを使用します。
共感マップにお客さんの日常を記録します。
その記録から、どんなジレンマを発見できるでしょうか?
よくよく観察して、お客さんのことを知ることがニーズを見つける第一歩となります。