イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic86 顧客が持つ感情的な仕事や社会的な仕事を達成させることが競合他社に対してのパワーとなる

前回に続いてハーバード・ビジネス・スクールの教授をされているクリステンセン氏が著した「ジョブ理論」についてです。

 

顧客が求めることを3つに分類します。
・機能的な仕事
・感情的な仕事
・社会的な仕事

 

仕事というとピンと来ないかもしれないですね。
顧客がなんとかしたい課題を実現する手段と捉えてください。

 

機能的な仕事とは、具体的な任務や解決したい特定のこと
感情的な仕事とは、気分が向上したり、安心ができること
社会的な仕事とは、他人から自分に対する見方・評価

となります。

 

料理教室に例えるならば、
機能的な仕事は、料理のレパートリーを増やす
感情的な仕事は、いろいろな料理ができると気分が良い
社会的な仕事は、料理もできて凄いと思われたい

といったところです。

 

感情的な側面や社会的な側面を実現していますでしょうか?
機能的な側面しか提供できていないとすれば、お客さんは他社に簡単に乗り換えてしまいます。
それは、気持ちの上でスイッチングコストが高くないからです。
感情的な側面や社会的な側面を実現することがお客さんの気持ちを引き寄せます。

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