イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic75 顧客価値と事業価値の2つの視点を持つ、どちらが欠けていても事業の継続はあり得ない

かつては、製品志向で良いモノをつくれば売れる時代がありました。
プロダクトアウトの発想です。
今となっては、モノを売る時代は終わっています。
体験価値を売る時代です。
体験価値を一義的な目的として商品開発をするとなると顧客志向に傾注しがちになります。
市場に提供する価値提案とマーケットのニーズがアンマッチしているようではどうしようもないです。
かと言って、競合他社のことを考えなくて良いわけではないのです。
競合他社のこともふまえた事業価値の構築に対しても力を注ぐ必要があります。
要するに、顧客価値と事業価値の2つに対してバランスよく力を注ぐことです。

 

古典的な経営戦略論に3C分析があります。
3Cとは、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)を指しています。
Customerとは、市場が魅力的なのか?
Competitorとは、競合他社の脅威に対抗し得るのか?
最後に、Company(自社)に対して、ビジネスとしてやっていけるリソースがあるのか問いかけます。

 

顧客に対しても競合他社に対してもバランス良く注視する市場志向でビジネスを行うことが必要なのです。

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