イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 57 顧客セグメントではなくペルソナでなければならない理由、お客さんは統計データではない

顧客セグメントとは、不特定多数の人々がいるマーケットを特定の属性で分類した集団のことです。
顧客セグメントの分類基準としては、下記となります。

 

・デモグラフィック 性別、年齢、所得、職業などの統計データ
・ジオグラフィック 国や地域による地理的なこと
・サイコグラフィック ライフスタイル、趣味嗜好、価値観などの心理的要因
・購買行動 購買金額、利用頻度などの過去の購買履歴

 

そして、分類した顧客セグメントに応じてマーケテイング戦略を行うのです。
自社の製品が大量に売れるとなれば、顧客セグメントに応じた様々な顧客特性を得られるようになるでしょう。

 

ですが、これから新製品を開発するとなれば、話しは変わってきます。
顧客セグメントをいくら設定したところで、どうして、その製品を購入しなければならないのかの答えが導き出せないからです。言い換えれば、購入する本音の理由が見えないのです。
自社の価値提案がマーケットで受け入れられるには、マーケットにいる人々が購入する理由が必要なのです。
その理由を見つけるために、特定の個人であるペルソナを設定するのです。

 

戦略レベルでは、世の中のトレンドを把握することは重要なことです。
ですが、顧客ニーズを発見するには、ペルソナを設定して、共感(Empathize)し、お客さんやお客さんになるかも知れない人の本音を洞察する必要があると言うことです。

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