イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 43 ニールセンのユーザビリティ特性、プロダクツの開発は使う人の立場になることが最重要課題

ニールセンはユーザビリティには5つの特性が備わっている必要があると説いています。
プロダクツに不満が生じるときは、次のうちのいずれかがいけてないと言われると納得感があります。これらの項目は人間の本質的な願望として満たされて当然と考えるべきでしょう。
・学習しやすさ 
 簡単に学習が出来ること。分厚いマニュアルは読みたいとは思いません。
・効率性が良い 
 使い方を覚えてしまえば生産性が良く、効率的にやりたいことが出来ること。
・記憶しやすい 
 しばらく使わなくとも、次も悩むことなく、すぐに使えること。人間は忘れる動物であることを前提に。
・間違いにくい 
 エラーの発生率は小さく、エラーが起きてしまっても回復可能で、致命的なエラーは起こらないこと。簡単にエラーが起きてしまうのはデザインがいけてないということ。
・主観的満足度
 楽しく使えて、満足感を得られること。体験価値は欠かせません。
 
D.A.ノーマン氏が著した「誰のためのデザイン?」には、印象深いフレーズが多く登場しますが、その中に人間中心デザインであるためには、使う人の「願望」「ニーズ」「能力」に合致する必要があると述べているフレーズがあります。
製品は人が使うことが大前提です。人間中心デザインはデザイン思考の基本です。
機能を実現することばかりに囚われて、人が使うことが前提になっているとは言えなくなっていませんでしょうか。

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