イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 39 弱みの克服よりは強みを伸ばすことに注力する

自社の経営資源を検証したときに、強みはこんなところにある。ここが弱みになっているとかあると思います。
全てにおいて強みがある経営資源を保有しているとか、なかなかあるようなことではないです。
 
そこで、弱みの克服に必要以上に力を入れないことです。
かけられるコスト(お金・時間・手間)は有限です。
弱みは致命的にならない程度に留めておけば良いのです。
それよりは、強み(キーリソース)を強化して活かすことにコストをかけて、より尖がった価値を生み出す方が有効です。
弱みを克服することに力を入れ過ぎると、強みを弱めかねないことにもなります。
 
ある特定の事実(ファクト)を見てもそれが強みなのか弱みなのかは経営戦略によりけりでもあります。
アマゾンはロングテールでありとあらゆるジャンルの書籍を取りそろえて、インターネットによる無店舗で販売しています。
一方で、蔦屋書店は店舗販売です。取り扱う分野を絞り込み、特定のジャンルの専門書店とし、コンシェルジュによる相談や提案などを行うことによる徹底した対面販売を実施しています。
アマゾンと蔦屋書店は、もとより経営戦略が大きく異なりますが、経営資源の観点からすれば、全くの真逆でありながらも、それぞれに成功を勝ち取っています。
 
今ある経営資源をどう活かすかなのです。
 
補足です。アマゾンが実店舗を持つ動きがありますが、これまでの歴史という観点から述べました。

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