イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 24 3対33の法則 モノではなくコトを売る

ビジネスで提供する価値は5つに分類することができます。
 
・機能価値
 サービスやプロダクツが提供する機能そのものから感じる価値
・金銭価値
 宝石、貴金属のような高価な物品の所有やお買い得感のような金銭的に感じる価値
・利便価値
 コスト(お金・時間・手間)を軽減できたときに感じる価値
・体験価値
 感動、感激、満足、信頼といった心理的に感じる価値
・象徴価値
 ブランド品や好きなキャラクターグッズを所有することに感じる優越感、満足感
 会員制のようなステータスに感じる価値
 
もっとシンプルな分類としては、機能的価値と情緒的価値に分ける方法があります。
機能的価値は、前述した機能価値と同じと捉えることができます。
一方で、情緒的価値は、サービスの利用やプロダクツの使用による感情や気持ちです。
ここで、情緒的価値に対して、いかにポジティブな感情や気持ちを持ってもらえるかが重要なのです。
情緒的価値が良くも悪くも口コミにつながるのです。
悪いうわさは良いうわさの10倍広がるとも言われます。
「3対33の法則」と言われるものです。
良いうわさを3人にするとすれば、悪いうわさは33人にすると言うのです。
情緒的価値がいけてないと強いストレスを感じるので、そのストレスのはけ口がうわさ話になるわけです。
 
機能的価値をモノ、情緒的価値をコトと置き換えることができます。
カフェであればコーヒーが「モノ」、カフェで過ごす時間が「コト」です。いかに快適な「場」を提供するかですね。
 
モノではなくコトなのです。

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