イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 11 リフレーミングで発想してみる

今までにない枠組みでものごとを捉えてみることです。
 
「枠組み」を持って発想するツールとして、ロジカルシンキングでよく用いられるフレームワークがあります。
フレームワークを用いて思考すると「枠組み」を超えられないことがあります。
フレームワークは便利な道具ですが、フレームワークを使うが故に制約を受け入れることにもなるのです。
 
リフレーミングであえて、日常で当たり前ぐらいに思っていることの枠を超えて物事を捉えるのです。
例えば、ビーチは本来、日光浴や海水浴を楽しむ空間と捉えることができますが、ビーチバレーをするとなれば競技場となります。

リフレーミングには、2つのアプローチがあります。

・意味のリフレーミング
・状況のリフレーミング

倉庫を改装して、レストランにしたり小売店にしたりしていることがあります。
本来の倉庫の意味である保管から、別の意味に変えているのです。
 
顧客のニーズは状況によって様々です。
どんな状況にあるかをコンテキスト(context)といいます。
「文脈」と訳されることが多いですが、「状況」「背景」と訳した方がしっくりとくるでしょう。
例えば、喫茶店を利用する人の状況はまちまちです。
 
千利休は竹で花入れを作成しました。竹をリフレーミングしたのです。
視点を変えて発想すれば新たな価値が生まれるきっかけになります。

参考文献 千葉工業大学工学部 山崎和彦氏の論文
イノベーションを生み出すデザイン思考と 社会環境を考慮した人間中心設計

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