イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic 69 新事業の3つのリスク、デザイン思考のメソッドで価値提案のことばかりを考えていませんでしょうか?

アッシュ・マウリャ氏が著した「Running Lean 実践リーンスタートアップ」では、スタートアップの時期に3つのリスクがあると説いています。 ・製品リスク・顧客リスク・市場リスク デザイン思考では、顧客のことを学習することが重要論点となっています。「…

Topic 68 学ぶべきは顧客のこと、顧客にとって必要最小限な機能とは何か?

デザイン思考、リーンスタートアップ、アジャイル開発のいずれも本質的なところは同じです。お客さんやお客さんになるかも知れない人のことをいかに素早く学ぶかです。 それには、新製品の開発にかける時間をいかにして短くするかです。スタートアップの時期…

Topic 67 どんなUVP(Unique Value Proposition・独自の価値提案)を提供していますか?それには注目されるだけの理由が必要

自社が競争優位を獲得するには、下記の条件を満たす必要があると言われています。 重要性:顧客にとっての高付加価値のベネフィットを提供すること独自性:競合ブランドは存在せず、自社ならではのベネフィットを提供すること優越性:同じベネフィットを提供…

Topic 66 マーケットに対してどんな視点を持つのか、4P分析から破壊的イノベーションにつなげることはできない

サービスやプロダクツのマーケティング戦略をたてるときに、よく登場するのが4P分析です。いわゆるマーケティング・ミックスです。マーケティングで必要なことを4つのPで分析をするものです。 Product(製品)Price(価格)Place(流通)Promotion(プロモ…

Topic 65 アンケートで新しいニーズを知るのは難しい、それは消費者は自分が何が欲しいのか分かっていないから

Apple社を創業したスティーブ・ジョブズの言葉に、「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのかわからない」とあります。 この言葉の通りで、人は体験してみて初めて、その価値に気がつく生き物です。ガラケー携帯しかなかった時代に、…

Topic 64 ひとくちにイノベーションと言ってもいろいろ、企業のマネジメント層が可能性に気がつけるかどうか

イノベーションを分類してみます。誰もが知るところの有名な分類の方法が下記です。 ・持続的イノベーション・破壊的イノベーション 持続的イノベーションは、既存市場の延長上にあるイノベーションです。例としては、デジタルカメラの画素数、手ぶれ防止機…

Topic 63 集客商品と収益商品の組み合わせで、客数と客単価を確保する

売上高=客数×客単価 ビジネスモデルを発想するときの基本中の基本の式です。その客数と客単価をどうやって確保しますでしょうか? 店頭にそんな安い値段で売って元が取れるのか?と思うような激安商品が並んでいるのを見たことがあると思います。もうけがほ…

Topic 62 中途半端なことがお客さんを遠ざける、お客さんに対して不必要なリスクを負わせていませんか?

いつも利用しているお店のいつもの営業時間に行ったら閉店していたとしたら、どう思うでしょうか。飲食店のオーナーにこんなことを言われる方が居られます。 「もうお客さんが来ないだろうと思って、店を早くに閉めることがある」 これは、完全にお客さんの…

Topic 61 ストーリーテリングをビジネスに取り入れる、ビジネスを語るときに文字、数字、グラフのような情報が主人公になっていませんか?

ストーリーテリングの手法を取り入れて、プレゼンテーションをすることで、聞き手に強く印象付けるのです。文字、数字、グラフのような情報を羅列するのではなく、ストーリー性をもって語ることで相手の気持ちを引き寄せる試みです。 あなたの会社のマネジメ…

Topic 60 ビジネスモデルを知ることの意味、ビジネスにも「型」がある

ビジネスモデルが存在しないビジネスは存在しないです。どんなビジネスにもビジネスモデルはあります。 ビジネスモデルとは?の問いに対する答えは、いろいろとありますが、 筆者が問われたときは、「顧客にとっての価値を提供し、企業が利益を獲得する仕組…

Topic 59 デザイン思考は顧客開発を行うプロセス、新商品開発は消費者に興味や関心を持ってもらえるかどうかが最大のリスク

新商品開発を進めると同時に顧客開発も進める必要があります。 顧客開発とは、ターゲットを定めて、そのターゲットが解決したい問題を特定する行為です。 ターゲットとする消費者の何かしらの問題が解決されるから、消費者に興味や関心を持ってもらえるので…

Topic 58 飲食店のオーナーが雑誌などのメディアに取り上げられることを拒む理由、それはお客さんを大切にしたいから

雑誌などのメディアに取り上げられることによる宣伝効果は大きいです。メディアによってはステータスさえ感じることでしょう。それで、来店客が増えて売り上げが拡大すれば万々歳と言ったところでしょう。 ですが、必ずしもそうでしょうか? 飲食店のオーナ…

Topic 57 顧客セグメントではなくペルソナでなければならない理由、お客さんは統計データではない

顧客セグメントとは、不特定多数の人々がいるマーケットを特定の属性で分類した集団のことです。顧客セグメントの分類基準としては、下記となります。 ・デモグラフィック 性別、年齢、所得、職業などの統計データ・ジオグラフィック 国や地域による地理的な…

Topic 56 プロトタイピングをすることの意味、失敗することは学習のチャンス

デザイン思考のプロセスは、いくつか示されているが、だいたいは同じです。「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイピング」「テスト」の順と捉えて頂いて大丈夫です。 どうして、プロトタイピングのプロセスが必要なのでしょうか?たくさん失敗する、すば…

Topic 55 論理的な思考のみではビジネスでの成功はない。直感や感情も必要

論理的思考と言えば、客観的な事実に基づく根拠があって、一貫性があり、因果関係があるものです。そこには、個人の直感や感情などと言うものは入る余地はないです。ビジネスにおいて物事を判断するのに必要なことであります。 ですが、それだけで十分でしょ…

Topic 54 お客さんにとって分かり難いことをしていませんでしょうか?それは、お客さんにとって大きなフラストレーション

自分がお客さんの立場であるときにフラストレーションを感じることはどんなことでしょうか?人それぞれでしょうが、分かり難いことに対して、フラストレーションを感じてる方は多いのです。 料金のシステムが分かり難い操作の仕方が分かり難いどこにあるのか…

Topic 53 ビジネスモデルを知ることの意味、彼を知り己を知れば百戦殆うからず

ビジネスモデルが存在しないビジネスは存在しないです。どんなビジネスにもビジネスモデルはあります。 ビジネスモデルとは?の問いに対する答えは、いろいろとありますが、筆者が問われたときは、「顧客にとっての価値を提供し、企業が利益を獲得する仕組み…

Topic 52 ヒューマンエラーですか?実はデザインがいけてないからではないでしょうか?

前回の投稿に続いて、「なぜ」「なぜ」と繰り返して根本的な理由を探ることについて述べたいと思います。今回は、プロダクツに関してです。 何かエラーが発生したときに、ヒューマンエラーによることを原因にしていませんでしょうか?本当にそれで良いのでし…

Topic 51 真のニーズを知るために「なぜ」を繰り返す、5つの「なぜ」はトヨタの生産方式で編み出された強力な手法

例えば、「料理教室に行きたい」のは、なぜでしょうか?それは、人によりけりです。うわべだけの理解に終わらせないように、どうして、そのようなことをしたいのか本当の理由を知ることが必要です。そのために「なぜ」を繰り返して根本的な理由を探ります。 …

Topic 50 問題と課題の違いを認識して、現在と未来の2つの視点を持って顧客ニーズを把握する

下記の2つを例にします。・納期遅れが発生している・短納期化をする いずれも納期についてですが、この2つには大きな違いがあります。「納期遅れが発生している」は、現在進行形のことであり明確に問題です。疑いようもなくネガティブな状況です。一方で、…

Topic 49 寿司屋のビジネスモデル、寿司屋はどうしてランチも営業するのか?

前回の投稿に続いて、寿司屋を題材にして述べたいと思います。 寿司屋は言うまでもないですが、生鮮食品を取り扱っています。鮮度や上品な味わい、ネタの色合いなどが重要であることは述べるまでもないと思います。となれば、当然に仕入れた食材を使える期間…

Topic 48 廃棄ロスと機会ロス 目先の廃棄ロスを避けようとするばかりに大きな機会ロスを生じている

閉店時間に近い時間帯に寿司屋に入ったところ、ネタが残り少なかったとしたらどうでしょうか?がっかりしますよね。それとも閉店時間に近いし仕方ないとしますか? 寿司屋は言うまでもないですが、生鮮食品を取り扱っています。今日売れ残った食材は明日の営…

Topic 47 日々の様子を深く知ることによる潜在的なニーズの発見

P&Gの「ファブリーズ」は、日頃洗うことができない衣類や布製品に対して、消臭・除菌を行うものです。これは、日常生活を深く知ることから生まれた製品とのことです。「ファブリーズ」の登場によって、洗えない衣類や布製品をスプレーで「消臭・除菌」す…

Topic 46 セブンプレミアムは「手軽さ」と「上質さ」のトレードオフであるという固定観念を捨てて実現した

コンビニエンスストアの価値はどんなところにあるでしょうか?価値とは選ばれる理由です。コンビニエンスストアで買い物をする理由は何ですか?と問われると「手軽さ」「便利さ」と答える方が多いのではないでしょうか。 流通業者が独自に開発した商品のこと…

Topic 45 共感(Empathize)がどうして必要なのか?お客さんの期待に応えるには、お客さんをより深く理解することが必要

プロダクツもサービスもあふれている世の中では、ただ良ければ売れるというわけではないです。単に良いというだけなら十分に世の中にあります。そこで、より深くお客さんのインサイトを理解して、顧客インサイトに合致した商品を開発する必要性があるという…

Topic 44 お客さんの声を大切にしていますか?知らず知らずのうちにお客さんに見捨てられています!

自社のプロダクツやサービスに対しての忠誠心の高い顧客のことをロイヤルカスタマーと言います。ロイヤルカスタマーになってくれたお客さんは競合他社に心移りをすることはないのです。クレームの連絡があったときは、クレームの対応次第でロイヤルカスタマ…

Topic 43 ニールセンのユーザビリティ特性、プロダクツの開発は使う人の立場になることが最重要課題

ニールセンはユーザビリティには5つの特性が備わっている必要があると説いています。プロダクツに不満が生じるときは、次のうちのいずれかがいけてないと言われると納得感があります。これらの項目は人間の本質的な願望として満たされて当然と考えるべきで…

Topic 42 お客さんからの声は十人十色です。そこで、どのように対応しますか?

日頃、仕事をしていればお客さんからいろいろな声が聞こえてきます。十人十色です。それぞれに置かれた状況、コンテキスト(context)によりけりでもあります。 ぞれぞれに違ったニーズがあるように聞こえたとしても、実は同じモノを求めているのかも知れませ…

Topic 41 デザイン思考は新市場の開拓に向いていないのか?

市場を大きく2つに分けるとします。・既存の市場・新市場 デザイン思考の根源的なところは「人間中心」「人間が起源」にあります。なので、お客さんの声を聴いたり、お客さんの様子を観察したりします。今いるお客さんを対象にすれば、既存の市場に対するイ…

Topic 40 ガーリーテストによる持続的な競争優位性を求める方程式

ベンチャーキャピタリストであるビル・ガーリー氏が提言するガーリーテストがあります。そのガーリーテストに持続的な競争優位性の項目があります。持続的な競争優位性は、「顧客価値×独自性×模倣困難性」で求められるとのことです。 顧客価値とは、顧客にと…

Topic 39 弱みの克服よりは強みを伸ばすことに注力する

自社の経営資源を検証したときに、強みはこんなところにある。ここが弱みになっているとかあると思います。全てにおいて強みがある経営資源を保有しているとか、なかなかあるようなことではないです。 そこで、弱みの克服に必要以上に力を入れないことです。…

Topic 38 VRIO分析は経営資源の力を量るバロメーター

経営資源は、ヒト・モノ・カネのような有形資源に、ノウハウや情報のような無形資源も加えて検討をします。 経営資源に対して、次にある問いかけをします。・Value(経済価値) 市場に対して経済的な価値を生み出せるのか?・Rarity(希少性) 経営資源を保有す…

Topic 37 デザイン思考では問題定義と創造で発散と収束を繰り返す

デザイン思考のプロセスは、いくつか示されているが、だいたいは同じで、「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイピング」「テスト」の順と捉えて頂いて大丈夫です。ここで少なくとも「問題定義」と「創造」で発散と収束の繰り返しが必要です。 そもそも解…

Topic 36 デザイン思考は革新的なイノベーションのためのメソッドなのか?

イノベーションには2種類あります。・エボリューション 進化・レボリューション 革新的 デザイン思考は革新的なイノベーション創出のためにあるのか? 製品を進化させることには向いていないのか?と問われるとすれば、答えは「NO」です。既存の製品を進…

Topic 35 メリットとベネフィットの違いを認識してビジネスをしていますでしょうか?

メリットとは、サービスやプロダクツから得られる利点です。 ベネフィットとは、サービスやプロダクツから得られる体験とその感情です。 温泉旅館を例にします。 ・天然成分たっぷりの温泉・1部屋ごとに専任の中居が担当これは、機能です。提供している事柄…

Topic 34 安全と安心の大きな違い、消費者は必ずしも論理的な思考や合理的な判断で買い物をしない

「安全で安心な商品を提供します」と、近所のお店で店内放送しています。 「安全」と「安心」は、似ているようで、実のところは大きな違いがあります。 「安全」とは客観的な事実に基づくものです。厳しい法規制や社内検査をクリアしていることやトレーサビ…

Topic 33 スーパーマーケットチェーンと宅配ボックスの組み合わせ

スーパーマーケットチェーンを展開するライフは、宅配ボックスを全店舗に設置するとのことです。 この取り組みは、ライフ、利用者、宅配便業者の間でWin-Win-Winの関係となっています。3者それぞれのニーズに応えています。・ライフにとっては、来店動機を…

Topic 32 追加的なサービスには、それ相応に対価をもらっていますか?

宅急便の時間帯指定配送ですが、便利なサービスです。このサービスですが無料であることが妥当でしょうか?ヤマト運輸のドライバーの処遇改善が話題になっています。追加的なサービスであれば有料として、その分をドライバーに還元するのが当然ではないでし…

Topic 31 企業会計は、ビジネスモデルの土台

俺のフレンチや俺のイタリアンなど、「俺の〇〇〇」を展開する「俺の株式会社」のホームページにある記載です。「ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるい、高級店の3分の1の価格で提供すること。フード原価率60%超えでも、顧客を1日3回転以上させる…

Topic 30 ビジネスモデルにブルーオーシャン戦略を適用する3つのアプローチ

前回の投稿で、業界標準や業界常識を基準として、下記の4つのアクションをとることで、差別化の実現が可能となることを紹介しました。・減らす・増やす・取り除く・付け加える 既存のビジネスモデルに対して、3つの視点で、これらのアクションを取ることが…

Topic 29 価値とコストのトレードオフからの脱却

マイケル・ポーターの基本戦略では、付加価値の追求とコストダウンによる価格戦略の2つを示唆していますが、それらの両立を追求したのがブルーオーシャン戦略です。ブルーオーシャン戦略では、4つのアクションを指し示しています。 業界標準や業界常識を基…

Topic 28 差別化ができていることと、価格競争は全く異質なこと

ゲインの最大化につなげること、ペインの最小化につなげることは、価値提案に欠かせない要素です。ゲインとは得たいこと、ペインとは無くしたいことです。 ゲインの最大化につなげること、ペインの最小化につなげることの具体的な方策を「顧客目線」で見たと…

Topic 27 お客さんの期待を2つに分類して考えてみる

サービスの利用やプロダクツの使用を通じて、お客さんのどんな期待に応えているでしょうか? 期待に応えることがお客さんから選ばれる「理由」です。 お客さんの期待は2種類に分類できます。ゲイン(gain)の最大化とペイン(pain)の最小化です。ゲインとは得…

Topic 26 4つの真実の瞬間

前回の投稿で顧客がどんな状況にあるのか、コンテキスト(context)の理解は時系列の観点が必要と述べました。ソーシャルメディアが普及した現代では、時系列で「4つの真実の瞬間」があり、顧客の状況が変化すると言われています。この瞬間に自社のサービスや…

Topic 25 突然の土砂降り

買い物や食事を済ませてお店を出たら、突然の土砂降りだったらどうでしょうか?どうしようかと途方に暮れてしまいますよね。 そんなときにお店から傘を贈呈されると、これ以上に嬉しいことはないです。筆者はこのような経験が何度かあります。店の配慮で、そ…

Topic 24 3対33の法則 モノではなくコトを売る

ビジネスで提供する価値は5つに分類することができます。 ・機能価値 サービスやプロダクツが提供する機能そのものから感じる価値・金銭価値 宝石、貴金属のような高価な物品の所有やお買い得感のような金銭的に感じる価値・利便価値 コスト(お金・時間・手…

Topic 23 外部環境の変化を問題にしていませんか?

例えば、少子高齢化によって、若い人向けのプロダクツの売り上げが落ちているとします。少子高齢化は外部環境です。マクロ経済の観点からは問題かも知れませんが、自社でどうにかできることではないです。問題なのは売り上げが落ちていることです。この場合…

Topic 22 ビジネスモデルキャンバスはデザイン思考で使うツールなのですか?

「ビジネスモデルキャンバスはデザイン思考で使うツールなのですか?」と聞かれることがよくあります。その問いかけに対しては、「はい、そうです」と答えます。ビジネスモデルキャンバスはデザイン思考に欠かせないツールのひとつです。 ビジネスモデルキャ…

Topic 21 遊び心があればアイデアは無限大 IKEAの「Cook this Page」

IKEAのクッキングペーパー「Cook this Page」は、所定の場所に食材を乗せて、丸めてオーブンに入れれば美味しそうな料理ができてしまうのです。調味料の分量を量らなくとも乗せるだけです。料理が苦手な人、料理にかける時間がない人、家事をしない旦那さん…

Topic 20 5W1Hを使いこなす、「なぜ」をリフレーミングして顧客の状況(コンテキスト)を理解する

「なぜ」は5W1H「What」「Who」「When」「Where」「Why」「How」の中で異質な存在です。なぜ?と問われると論理的な思考が必要となるからです。一方で、その他の4W1Hは論理的な思考がなくとも答えることができます。なぜ?なぜ?と繰り返して物事の根本的な…